先日の「共感テレビ」で放送されたニュース!!!
肝臓は、原発で起こるがん以外に、転移や再発の多い場所…
それだけに、肝臓がんの患者さんは多いのです。
2017年の厚生労働省の統計によりますと、
肝がんは日本人男性のがんの部位別で、
肺、胃、大腸に次いで死亡数が多いのだということです。
そして、肝臓がんの難しいところは、
初期段階や縮小したがんなら切除手術でとることが出来ますが、
肝臓の別の場所に再発しやすい特徴があり、
再発を繰り返すうちに治療が難しくなっていくという点です。
進行した肝臓がんでは、がん細胞を狙い撃ちにする分子標的薬による治療もありますが、
英医学誌ランセット掲載の論文によるところでは、がんが縮小する奏功率は1~4割だといいます。
ここまで聞くと、治療に希望が見いだせなくなりそうですが、
進行した肝臓がんでも完治する可能性がある治療法が研究されており、
奏功率7割という結果を出していたのです!
その治療法こそが「New FP療法」です。
この治療法の生みの親である福岡県の久留米大学病院の消化器内科のチームが、
現在、その独自の治療法を全国、世界へ向けて情報発信、教育しています!
今現在、抗がん剤を導入することを選択され、
進行する肝臓がんで苦しい治療に取り組まれている方々へ、
この記事ができるだけ多くの方へ届くことを願います!
肝臓癌(がん・ガン)の最新治療法「New FP療法」の仕組みとは!【久留米大学病院の独自療法】
引用元:西日本新聞
肝臓がんの治療法には、段階や状態において以下のような様々な治療法があります。
- 手術療法(肝切除)
- ラジオ波焼灼療法(RFA)
- 肝動脈化学塞栓療法(TACE)
- 化学療法(抗がん剤療法)
- 放射線療法
- 肝臓移植
この治療法は、項目❹の化学療法に当てはまります。
この治療法は、抗がん剤を直接がんに送り込む方法で、
主に鼠径部からカテーテル(医療用チューブ)を血管内に挿入して、
肝臓の腫瘍まで抗がん剤を届けます。
しかし、以前からあった「Low-dose FP療法」には問題点があり、
注入した抗がん剤が、血流によっては腫瘍を通り過ぎて全身に回ってしまい、
希釈されて効果が薄まって効果が出にくいということがあったのだといいます。
この問題を改良したのが、「New FP療法」です!
血管内にとどまりやすい抗がん剤でなければ、効果が出にくい…
そこで、油性の造影剤(画像診断用の薬剤)を抗がん剤に混ぜて注入してみてはどうか?というひらめきで生まれ、
腫瘍の血管内に付着させ、より長く抗がん剤をとどまらせることが可能になったことで、奏功率7割にまで結果をだすことが可能になったのです。
ただ、このように素晴らしい治療法とはいえ、結果が出るまでは、なかなか浸透しづらいものでした。
なぜなら、カテーテルを挿入する鼠径部の皮膚の下に、リザーバーという造影剤を注入するための土台を埋め込む必要があるため、
感染症への注意が必要となったり、手術法がやや複雑となり手間がかかっていたからでしょう。
しかし、それでもあきらめずに症例を積み、有効ながん治療として注目されるまでになったのです。
肝臓癌(がん・ガン)の最新治療法「New FP療法」の治療結果は?【久留米大学病院の独自療法】
引用元:https://www.pinterest.jp/
先程もお話したように、7割の奏功率をはじき出したNew FP療法。
肝がんの中でも、効果が高いのは、腫瘍が固まりになっている場合や、肝臓に流れ込む静脈(門脈)内に腫瘍ができる「門脈腫瘍栓」タイプなのだそうです。
これにより、がんが切除できる大きさまで縮小したケースもあり、これまでに久留米大病院で約250件、関連病院を含めると約420件の治療例があったということです。
【共感テレビ】では、肝臓がんで余命3か月と宣告された男性(年齢は30第半ば~40歳頃だったと認識していますが)が、
末期状態だった状態を久留米大学の消化器内科で救われ、現在も治療を続けられる状態に安定していると話していました。
7割の方々の体験談が聞いてみたいですね!
また、情報が入り次第、こちらで追記します。
肝臓癌(がん・ガン)の最新治療法「New FP療法」の費用は?【久留米大学病院の独自療法】
患者負担は症状にもよって異なるそうですが、
3割負担であれば30万円程度だといいます。
1回当たりの注入は5日間に及ぶそうなので、手術代以外にも、その間の入院費用(部屋代、ひとによっては差額ベッド代、食費、雑費)などがかかります。
詳しくは、この療法を導入している近隣の病院へ直接お問合せください。
まだ一般的には普及していないと思われますので、研究会に参加した病院が掲載された久留米大学病院のサイトをご紹介しておきますね!
肝細胞がんに対する治療法「New FP療法」の研究会に参加した病院
先月8日にあった研究会では、責任者で、久留米大先端癌(がん)治療研究センター肝癌部門の古賀浩徳・部門長(56)により、
「血管に侵入した悪性度の高い肝がんに対して強みがある。他の治療法と比べた優位性や普遍性を確立させ、普及につなげたい」と話されたということです。
肝臓癌(がん・ガン)治療の「New FP療法」を生んだ名医と「かんぞうチーム」が患者の食事を支える!
引用元:http://www.hosp-yame.jp
じつは、このNew FP療法。
生みの親は、かつて久留米大学病院に勤務されており、現在は関連病院に勤務している永松洋明医師が約15年前に考案したものだということです。
上の画像が永松先生です。
永松先生は現在、福岡県南部の公立八女総合病院に勤務されています。
ここでも、もちろんこの療法のさらなる研究と実践によって、効果的な症例を積み、手技の普及に努めているそうです。
福岡県民の私、そして元看護師であったことからも、
なんだか誇らしげな気分です^^
この私立八女総合病院では、肝臓癌の患者さんを入院中と退院後の在宅において正しく治療を継続できるよう、「チームかんぞう」を発足させました。
患者さんや地域の方へ、肝臓病の病状管理、日常生活や、食事療法などを指導する教室を立ち上げました。
永松医師は、このチーム発足について、このように話されています。
「福岡県の肝がん死亡率は全国ワースト2位で特に八女・筑後医療圏はC型慢性肝炎の患者さんが非常に多い地域です。我々は肝がん、肝炎の先進治療を推し進めてきましたが当院を受診する患者さんが急激に増え医師への負担が増していきました。
一方、肝疾患の治療には薬物療法や食事療法、日常生活を含めたさまざまな指導管理に多くの専門職種の助けが必要です。そこで、肝疾患診療の委員会活動を組織すべく、各職種の管理者に要請して担当者を決めていただき、『チームかんぞう』を結成することとなりました」(永松先生)
引用元:http://www.hosp-yame.jp
病院の中では入院食で管理されていたところが、実際に退院してみると、
食事の献立や調理で挫折し、再入院となるケースも後を絶たないことから、
なかなか難しい課題でもあります。
しかし、このようにチームを発足し、今できることをあきらめず、
志をひとつに行動を起こすことが、結果に結びつかせるためには、
何よりも大事なことだと教えてくれます。
化学療法や手術、薬物療法だけが治療ではありません。
規則正しいライフスタイル
効果のある食事をとること
体を温めて免疫力を高めること
ストレスを発散させること…などなど
まだまだ出来ることはい~~っぱいあります。
福岡久留米大学病院は、がんの三大治療のみならず、もっと広く代替医療の研究も行っています。
信頼する医師の腕と、自分の努力とを結合させて、
病に打ち勝ってほしい、自分もそうありたいと思っています。
最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました☆